尿もれと腰痛に関係する骨盤底筋とは?気になる尿もれを防ぐために大切なこと

年齢を重ねていくと気になる尿もれ。

 

人には言わないだけで、尿もれで悩んでいる人は非常に多くいます。

 

尿もれにはいくつかの種類がありますが、最も多いのが筋力低下です。そこでこの記事では、尿もれの原因になることが多い骨盤底筋に注目して解説していきます。

 

ぜひ、ご覧ください。

尿もれと腰痛に関係する骨盤底筋とは?

骨盤底筋とは、その名前を通り『骨盤の底にある筋肉』のことを指します。

 

骨盤底筋の役割は、

  • 膀胱、子宮。大腸を支える
  • 排泄のコントロール

です。

 

内蔵を支える働きも大切ですが、尿や便の排泄をコントロールする重要な役目を負っています。

 

骨盤底筋は尿意や便意を感じると、筋肉がゆるみ排泄を促します。

 

ところが加齢によって筋肉が衰えたり、出産によって筋肉が断裂したりしてしまうと、排泄のコントロールがうまくいかなくなりトイレの失敗が起こってしまうのです。

 

また、骨盤底筋がなんらかの原因で緊張してしまうと、血流が悪くなり、痛みを感じ物質が溜まってしまいます。

 

骨盤についている筋肉であるため、腰痛として感じることがあるのです。

 

奥の方に隠れている目立たない筋肉ですが、尿もれや腰痛の原因にもなる非常に重要な筋肉です。

尿もれを防ぐ方法

では、尿もれが気になる場合、どのような対策をすれば良いのでしょうか?

 

そもそも尿もれになってしまう原因は大きく分けて4つあります。

  • 骨盤底筋が弱くなっている
  • 骨盤底筋が傷ついている
  • 膀胱が炎症を起こしている
  • 内臓の病気がある

これらの原因にわけながら対策を紹介していきます。

骨盤底筋が弱くなっている

骨盤底筋が弱くなっていると、排泄のコントロールがうまくいかなくなり尿もれを起こしてしまいます。

 

これは腹圧性尿失禁と呼ばれるもので、走ったり、ジャンプしたりすることでお腹に力が入り、その影響で尿もれをしてしまうというものです。

 

本来なら、お腹に力がはいっても骨盤底筋がしっかりと漏れないように守ってくれます。しかし、筋力が低下してくると腹圧に耐えきれず尿が漏れてしまうのです。

 

この腹圧性尿失禁は女性の尿もれの中で一番多いと言われています。

骨盤底筋が傷ついている

また、上記と似たようなケースで骨盤底筋に傷がついていても尿もれを起こしやすくなります。

 

これは出産後の女性に多く見られ、筋肉が傷ついているために排泄のコントロールがうまくいかなくもののです。

 

この尿もれも腹圧性尿失禁に分類されます。

 

出産後から尿もれが始まった方は骨盤底筋に傷がついている可能性があります。

膀胱が炎症を起こしている

なんらかの影響で膀胱に炎症を起こしている場合、排泄のコントロールがうまくいかず尿もれを起こすことがあります。

 

膀胱に炎症があると尿が溜まっていることに対し過敏に反応してしまい、尿意を我慢できなくなってしまうことが原因です。

 

これは切迫性尿失禁といい、感覚的には『我慢できずに漏らしてしまった』というイメージです。

 

ちなみに切迫性尿失禁は、加齢によって脳の神経伝達がうまくいかなくなることでも引き起こされます。

内臓の病気がある

内臓になにかしらの疾患がある場合でも尿もれになってしまうことがあります。

 

例えば、男性の場合だと前立腺肥大・前立腺がんが代表的です。女性は子宮筋腫・子宮脱などで尿もれを起こすことがあります。

 

これは溢流(いつりゅう)性尿失禁と呼ばれるもので、『尿を出したいときには出せないけど、少しずつ漏れてしまう』ような状態になります。

 

女性にも起こることもありますが、前立腺肥大や前立腺がんの方に多いので男性がなりやすいです。

骨盤底筋が弱くなっているときの対策

骨盤底筋を鍛える体操は数多くありますが、最も簡単にできるのは『足を広く開いたスクワット』です。

 

椅子に机に手をかけながらでも良いのでスクワットをしてみましょう。このときにお腹に力を入れながらやるのがポイントです。

 

お尻周りの筋肉だけでなく、骨盤の中の方まで刺激が入るのでおすすめの体操です。

 

1日20✕3セットを目安にして、無理のない範囲でやってみましょう。

 

2週間も継続すれば尿もれは改善することもありますよ。

まとめ

尿もれの原因は筋力低下や筋肉の損傷などが最も多いと言われています。

 

お腹に力をいれて尿もれを感じてしまうようであれば、その可能性は高いと言えるでしょう。

 

ここで紹介した対策法を参考にしながら尿もれを改善していきましょう。

 

継続は力なりなので、無理のない範囲で実践することが大切ですよ。