一昔前は痛みが強い腰痛は安静にしていれば筋肉が休まり、治りやすいと言われていました。
しかし、最近では安静にすることが必ずしも改善の近道ではないことがわかってきました。
もしも現在腰痛に悩み、安静にしてしまっている方がいればこの記事を読んでみてください。
症状が楽になるヒントが書いてあるかもしれません。ぜひ、ご覧ください。
結論からお伝えすると安静にしすぎてしまうことで腰痛がひどくなる可能性があります。
なぜなら、安静にしすぎると血液循環が悪くなり、筋肉が硬くなってしまうためです。
そのため腰痛に悩んでいる方は無理をしないで範囲で体を動かすことが必要です。
実際にこの事実は腰痛診療ガイドライン2012にも記載されています。以下、ガイドラインの一部を抜粋させて頂きます。
『安静は必ずしも有効な治療法とはいえない。急性腰痛に対し痛みに応じた活動性維持は、ベッド上安静よりも疼痛を軽減し、機能を回復させるのに有効である。
職業性腰痛に対しても、痛みに応じた活動性維持は、より早い痛みの改善につながり、休業期間の短縮とその後の再発予防にも効果的である。』
つまり慢性腰痛も、急性腰痛も安静にすることが症状改善によって第一優先ではないということです。
先ほど出てきた急性腰痛とは、いわゆるぎっくり腰のこと。
ぎっくり腰になった場合、それこそ安静が一番と言われていました。しかし、ぎっくり腰だったとしても安静にしすぎてしまうと改善の速度が遅くなるばかりか、職場復帰も遅れてしまいます。
ぎっくり腰になった直後は痛みが激しいため体をしっかり動かすことはできません。さすがにその状態で無理に動く必要はありません。
しかし、受傷して3日以後はできるだけ元の生活の動きに近い方が良いでしょう。もちろん痛みを悪化させてまで動く必要はありません。
個々によって症状が異なるため、どの程度動いたほうが良いかは細かく書けませんが、安静にし過ぎてしてしまうと症状の改善は遅くなってしまうことは覚えておきましょう。
おすすめの運動はストレッチやウォーキング、ランニング、水泳などです。
腰痛がそこまでひどくない場合、ランニングなど動きの大きいものが良いでしょう。まずは1日15分程度でもOK。
自分が継続できるペースで行っていくことが重要です。1日だけ運動しても腰痛は良くなりません。
したがってはじめは少ない量でも良いので継続できるような運動が良いですね。。
腰痛がひどい方はできる範囲でのストレッチやウォーキングが良いでしょう。症状がひどい場合、激しい運動をしてしまうと負担がかかりすぎ痛みが強くなってしまう可能性があります。
そのため、はじめのうちは軽い運動からスタートし、慣れてきたら徐々に運動量を増やしていきましょう。
この記事で解説したように腰痛は安静にし過ぎると症状が改善しない可能性があります。
そのため、できる範囲で体を動かし血液循環を良くし、筋肉をほぐさなければいけません。
ランニングやストレッチ、ウォーキングなどを行い腰痛を解消していきましょう。
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