腰痛の原因はおしりだった!?30秒でわかるセルフチェック法

腰のトラブルは腰だけにあるとは限りません。実はおしりに原因が隠れていることもあります。「マッサージ店で腰を中心にほぐしてもらっているけどなかなかよくならない・・・」と、いう方は一度セルフチェックをしてみることをおすすめします。

 

本記事ではおしりと腰トラブルの関係をはじめ、30秒でわかるセルフチェックもご紹介していきます。

腰トラブルとおしりの関係

腰トラブルとおしりには深い関係があります。腰についている筋肉は、実はおしりの筋肉ともつながっています。そのため、おしりの筋肉が硬いとそれに影響されて腰まで不快な症状が発生しやすくなります。

 

また、骨盤と関係している関節や太い神経もおしりに存在します。腰のトラブルを抱えている人は得てして他の部分にも問題を抱えています。骨盤の後ろ側を支えているおしり周りの問題を解決すると、腰のトラブルが気にならなくなることはよくあります。

 

では、おしりが原因でおこる腰トラブルにはどんなものがあるのでしょうか?

おしりが原因でおこる腰トラブル

おしりが原因でおこる腰トラブルは大きくわけて2つあります。一つ目は坐骨神経痛、二つ目は仙腸関節障害です。それぞれどんなものなのかみていきましょう。

坐骨神経痛(ざこつしんけいつう)

この名前はよく耳にすることがあるので、なじみ深いと思います。坐骨神経がおしりの真ん中を通っており、筋肉が緊張してしまうと神経を圧迫してしまいます。その結果、腰に違和感があったり、足がしびれたりします。

 

坐骨神経痛は腰のヘルニアによっても起こりますが、おしりの筋肉が原因で起こるものもかなり多いです。デスクワークなどで長時間座っているとおしりの筋肉に負担がかかります。これによって、痛みが発生しやすくなる可能性もあります。これらは体重や年齢に関係があるといわれています。

参考文献「梨状筋症候群における座位時殿部痛の発生要因の検討」

仙腸関節障害(せんちょうかんせつしょうがい)

仙腸関節とは、骨盤の後ろ側にある関節のことです。普段はあまり動くことのない関節ですが、からだのバランスが崩れてしまうと痛みがでることがあります。普段から姿勢の乱れがある場合やおしりやふとももの筋肉に緊張がある場合におこりやすいといわれています。

 

仙腸関節は一般的なマッサージではなかなか解決しない部分であり、しっかりと経験豊富な専門家にケアをしてもらう必要があります。

参考文献「大殿筋収縮不全が仙腸関節の不安定性に及ぼす影響」

おしりが原因の腰トラブルセルフチェック法

それぞれ二つの症状は痛む部分が異なります。画像でみていきましょう。

まずは坐骨神経痛です。おしりのほっぺたの部分を押すと痛くなる傾向にあります。人によっては足にしびれを伴うかもしれません。

一方、仙腸関節障害はおしりの中心寄りの箇所が痛みます(画像では左側ですが、右側にでることもあります)。また、しびれがでることも基本的にはないようです。

ここに載せたものはあくまでもセルフチェックですのでご注意ください。しっかりとしたケアをしたい場合は経験豊富なプロの任せるのは一番です。

 

まとめ

「腰に原因があると思っていたら、実はおしりに問題があった」と、いうことはよくある話です。腰トラブルは全身のバランスが崩れて発生していることが多いため、腰だけをケアしていては解決する可能性も低くなります。

 

腰だけが痛い場合も、からだのバランスを総合的にみてくれるお店へいくことをおすすめします。