肩の痛みの原因は?肩こり以外に考えられ疾患を紹介

「肩の痛みがあるけど本当に肩こりなのかな?」「肩の痛みは肩こり以外になにがあるの?」

 

肩の痛みがある場合、肩こり以外の疾患ではないかと不安になってしまいますよね。実際に肩こりだと思っていた方が検査をすると、他の疾患だったということもよく耳にします。

 

そこで本記事では肩の痛みが起こる可能性がある代表的な疾患を紹介。ぜひご覧ください。

肩の痛みが起こる代表的な疾患

肩の痛みが起こる代表的な疾患は以下の3つです。

 

・五十肩(肩関節周囲炎)

・腱板断裂

・胸郭出口症候群

 

ひとつずつ解説していきます。

五十肩(肩関節周囲炎)

五十肩とは正式名称を肩関節周囲炎といいます。これは40代から50代にかけて起こる肩の炎症を伴う慢性疾患です。

 

特徴的な症状は肩の痛みと共に「関節が動かしづらい」「肩が上がらない」「夜寝ている時に痛みで起きてしまう」などです。

 

肩の痛みとともに上記のような症状が起きた場合には肩関節周囲炎の可能性があります。肩関節周囲炎だった場合、症状が良くなるまで半年から1年ほど時間がかかることも多いです。

 

そのため早い段階で専門機関にかかり適切な治療を受けることをおすすめします。

腱板断裂

腱板断裂とは、肩のインナーマッスルが断裂してしまい痛みが出たり、肩が上がらなかったりする疾患です。

 

腱板断裂は基本的に転ぶなどの外傷で起こるものや加齢とともに自然に断裂してしまうものがあります。

 

腱板断裂は痛みが起こることもありますが、人によっては全く症状がないという方もいます。そのため、発見するのが遅れてしまい肩のインナーマッスルが長い間切れたままになっているという人も多くいるようです。

 

肩に多少の痛みがあり、腕が上まで上がらないといった症状が出た場合には腱板断裂の可能性があります。 

胸郭出口症候群

胸郭出口症候群とは首から出ている神経が肩や首周辺で圧迫されてしまい痛みやしびれが出る慢性疾患です。

 

痛みが主体となって出ることもあれば、痺れで胸郭出口症候群に気がつく方もいます。デスクワークなどの長時間同じ姿勢をとる方に比較的多いと言われています。

 

肩こりとともに腕や手などに痺れを感じる場合、胸郭出口症候群の可能性があります。

内蔵疾患で肩の痛みはでるの?

内臓の病気でも肩に痛みが出る可能性があります。特に有名なのは心筋梗塞です。

 

心臓の血管が詰まった場合、胸の痛みや息苦しさだけでなく、左肩の先端に痛みが出ることもあります。これを関連痛と呼び、病気ではない箇所に痛みが出てしまうのです。

 

また、可能性は少ないですが肺がんであることもあるようです。肩には肺の先端があるため、万が一がんに侵された場合肩の痛みとして出現することもあります。

 

しかし、肩の痛みは基本的に上記で紹介した「五十肩」「腱板断裂」「胸郭出口症候群」である可能性が圧倒的に高いため、内臓疾患かもしれないと心配しすぎる必要はありません。

 

念のため付け加えると肩こりの痛みがあるからといって必ず上記の疾患だということではありません。あくまでも内臓疾患との可能性を比較すると五十肩などの疾患が多いということです。

痛みについてまとめ

肩に起こる痛みで最も多いのは肩の筋肉によって起こるものです。しかし、中には「五十肩」「腱板断裂」「胸郭出口症候群」である可能性もあります。

 

そのため肩の痛みが長期間続くようなら一度専門家に診てもらうことをおすすめします。肩の痛みは長期間放置しておくと、なかなか治らないケースも多く早い段階で体のケアをしましょう。