吐き気がでる頭痛の原因と対処法は?頭痛の種類別で詳しく解説します

「吐き気がでる頭痛って病気じゃないかな?」

 

頭痛に加えて吐き気もでると不安になってしまいますね。本記事では、吐き気が出る頭痛の原因や対処について詳しく解説していきます。

吐き気が出る頭痛の種類と原因

吐き気が起こってしまう頭痛の原因には大きく分けて4つの種類があります。

 

・偏頭痛

・緊張性頭痛

・くも膜下出血

・脳梗塞

 

詳しく解説していきます。

偏頭痛

偏頭痛の特徴は、脈打つようなズキズキした痛みです。

 

はっきりとした原因は解明されていませんが、ホルモンや体温の調節を司る脳の視床下部が関係していると言われています。

 

男女比でみえと女性に多く、症状継続時間は4時間と短いこともあれば、72時間と長時間続いてしまうケースなど様々です。

 

ちなみに偏頭痛の誘因だと言われているものは以下の通り。

 

・月経・排卵

・出産後

・更年期

・寝不足・寝すぎ

・空腹

・ストレス

・ 

・匂い

・騒音

・天候の変化

・温度の変化・高い湿度

・アルコール

 

視床下部は自律神経もコントロールしているためストレス・光・匂い・天候など外的刺激も誘因になり得ます。

 

偏頭痛が起こりやすい方は生活環境や仕事環境で誘引になっているものがないか確認することが必要です。

緊張性頭痛

緊張性頭痛は日本人に起こる頭痛で一番多い種類です。

 

頭の周りや首の後ろ、肩や背中にかけての筋肉が持続的に緊張することで発症すると言われています。

 

痛みは後頭部を中心に両側や首筋にかけて起こり「締め付けられるような痛み」「頭に重りが乗っているような感じ」と表現されるような症状です。

 

 

偏頭痛と異なる点は頭を動かしても痛みが強くなること。また、気持ち悪くなることはありますが、吐いたりすることもほとんどありません。

くも膜下出血

くも膜下出血とは脳の表面にある「くも膜」の下層にある動脈にできたこぶが破れ、出血が広がってしまう病気です。

 

くも膜下出血の原因は

 

・高血圧

・喫煙

・大量の飲酒

・遺伝

 

などが考えられています。

 

くも膜下出血になると突然激しい頭痛が起こり、吐き気も併発します。また、前兆として軽い頭痛や目の異常が起こることも。しかし、必ず前兆があるわけではないため事前に予測することは難しいと言えるでしょう。

 

くも膜下出血は出血量が多く意識をなくしたり、瀕死の状態になることもある非常に危険な疾患です。

脳梗塞

脳梗塞とは脳に栄養を送っている動脈が血行不良になり、神経細胞が死んでしまうころで様々な症状をきたす病気です。

 

脳梗塞の原因は以下の通りです。

 

・食生活の欧米化

・過剰な塩分摂取

・運動不足

・糖尿病

・喫煙

・脂質異常症

・大量の飲酒

・加齢

・ストレス

 

 

頻度としては多くないですが、脳梗塞になった際に頭痛や吐き気が出現することがあります。

吐き気がある頭痛の対処法

吐き気がある頭痛が起こった際、どのような対処法が必要なのでしょうか。ここでは、前述した疾患に分けて対処法を解説してきます。

偏頭痛

偏頭痛が起きたら、痛む場所を冷たいタオルなどで冷やすのがおすすめ。

 

なぜなら偏頭痛は血管が拡張することによって、ズキズキした痛みが起こると言われており冷やすことで血管が縮む可能性があるからです。

 

ちなみに、温めたりマッサージを行なったりすると血管の拡張が促されてしまい逆効果になりかねません。入浴も体が温まってしまうため控えた方がいいでしょう。

 

新たな刺激を受けないように静かで暗い場所で安静にするのも効果的です。

緊張性頭痛

緊張性頭痛では首や肩のマッサージやツボ押しなどが有効なケースが多いです。軽いジョギングやウォーキングなど有酸素運動によって体をほぐすのも効果的。

 

緊張性頭痛が筋肉のコリが原因であるため、血行を促進し筋肉の緊張を取れば痛みが和らぎます。頭痛の中ではセルフケアでの効果が出やすい種類と言えるでしょう。

くも膜下出血・脳梗塞

くも膜下出血や脳梗塞は極めて危険な病気です。感じたこともない激しい頭痛や手や足がうまく動かないなどの症状が出現した場合、ただちに病院を受診しましょう。

まとめ

吐き気を伴う頭痛には大きく分けて4つの種類があります。

 

偏頭痛や緊張性頭痛はセルフケアで症状を抑えることも可能です。しかし、くも膜下出血や脳梗塞は生命を脅かす危険な疾患であるため、早急に病院を受診することが必要です。

 

本記事で紹介した症状を確認し、安全な頭痛と危険な頭痛を見分けましょう。