後頭部に起こる頭痛の原因は?安全な頭痛と危険な頭痛の見分け方

普段は頭痛を感じないのに後頭部に痛みを感じたら不安になりますよね。

 

痛みの原因を考えているうちに

 

「もしかして病気かな…」

 

と、不安になってしまう方も多いはず。結論から言うと、後頭部に起こる頭痛の中にも安全なものと危険なものがあります。

 

そこで本記事では、後頭部に起こる頭痛の種類を紹介し、安全・危険の見分け方について公開していきます。

 

頭痛に不安を感じている方はぜひ、ご覧ください。

後頭部に起こる安全な頭痛

後頭部に起こる安全な頭痛には以下に5つがあります。

  • 緊張性頭痛
  • 偏頭痛
  • 風邪
  • 後頭神経痛
  • 帯状疱疹

ひとつずつ解説していきます。

緊張性頭痛

緊張性頭痛とは、肩や首の筋肉が緊張することによって発生する頭痛のこと。後頭部に起こる頭痛の中では最も一般的なものです。

 

肩こりや首こりともに起こることが多いため、普段からコリを感じている場合はまず緊張性頭痛を疑いましょう。

偏頭痛

偏頭痛とは、脳内の血管が拡張することによって起こる頭痛のこと。こちらも一般的な頭痛です。

脈打つような痛みが特徴であり、前駆症状として光がまぶしく感じたり、吐き気を催すこともあります。

風邪

風邪になっても頭痛が起こります。熱とともに頭痛が出て場合、まずは風邪を疑い病院を受診しましょう。

後頭神経痛

後頭神経痛とは、後頭部の感覚を支配する神経に起こる異常のこと。

 

後頭部にある神経が筋肉に圧迫されることで、痛みを感じてしまいます。猫背や長時間のパソコン操作、肩こりがあると起こりやすいようです。

 

ビリっと電気が走るような痛みや、痛くないときもしびれのような違和感を感じることもあります。

帯状疱疹

帯状疱疹とは、水ぼうそうの原因となるヘルペスウイルスによって起こる感染症のこと。

 

神経が支配する範囲にそって水疱ができるのが特徴。後頭部に起こることは稀ですが、可能性はゼロではありません。

 

水疱ができる数日前から皮膚がピリピリと痛むケースが多いです。後頭部に帯状疱疹が現れた場合、視力低下の危険性もあることから早めの受診が必要です。

後頭部に起こる危険な頭痛

続いて後頭部に起こる危険な頭痛について解説します。危険な頭痛は、

  • 慢性硬膜下血腫
  • 脳腫瘍
  • 脳血管障害

です。

 

一つずつ解説していきます。

慢性硬膜下血腫

慢性硬膜下血腫とは、脳を保護する膜の下でじわじわ出血を起こる疾患です。

 

些細な打撲や転倒などによって、脳内の膜が傷つくことが原因。1〜3ヶ月かけて少しずつ出血が広がっていくため気が付きにくいことも多いです。

 

頭痛を伴う場合も多く、それ以外にも失禁や歩行がおかしいなどの症状が出て場合は要注意です。

脳腫瘍

良性・悪性ともに脳内に腫瘍ができると、頭痛が起こることがあります。朝に頭痛がひどく感じ、徐々に改善してくるという特徴があります。

 

腫瘍によって脳が圧迫されるため、頭痛以外の症状も出現するため注意が必要です。

脳血管障害

脳血管障害は、脳梗塞や脳出血、くも膜下出血などの総称です。症状の特徴をまとめて上げると、

  • 今まで感じたことのない激しいかつ、急激に起こる頭痛
  • 意識がおかしい、しびれ・麻痺まひなど、今までできていたことができなくなっている
  • 発熱、嘔吐などがある

などです。

 

これらの症状を感じる場合、早急に病院を受診する必要があります。

まとめ

後頭部に感じる頭痛には危険なものと安全なものがあります。

 

一般的にはどこかにぶつけたり、転倒の既往がないただの頭痛の場合は心配ありません。

 

しかし、頭痛以外にも普段感じることのない症状が現れているケースでは注意が必要です。もしも、心配なら早めに病院を受診しましょう。