腰痛はうつやストレス要因によって悪化する|腰の痛みと精神的負担の関係

一昔前に比べてストレスを抱えることが多くなり、それが原因で体に様々な症状が現るようになりました。

 

実は腰痛もストレスとの関係が注目されており、病院でもストレスを軽減するための治療が行われています。

 

そこで本記事では、ストレスと腰痛の関係について詳しく解説しています。ぜひ、ご覧ください。

精神的な要因で腰痛が長引いてしまう

ストレスを長期間受けていると腰痛が起こりやすくなってしまうことが知られています。

 

たとえ、腰に異常がなくても「なぜか腰が痛む…」と症状を訴えるようになってしまうのです。

 

はっきりした原因がわからないものの、有力な説としては痛みを抑制する神経の働きが弱くなるからではないかと考えられています。

 

この痛みを抑制するシステムは【下行疼痛抑制系】と呼ばれ、人間の体にもともと備わっている大切な機能の一つです。

 

ストレスが長期間かかってしまうと、この下行疼痛抑制系がうまく機能しなくなってしまい、腰に痛みがでてしまうことがあると言われています。

 

つまり、ストレスによって起こる腰痛は腰が原因なのではなく、脳が原因だということです。

ストレスが原因で腰痛になっている場合の対処法

ストレスが多くのしかかり、腰痛になっている場合は脳へアプローチすることが必要です。

 

ここでは代表的な2つの対策を紹介します。

0か100の考え方を改めてみる

人によっては普段からストレスを抱えやすいといこともあるでしょう。ストレスを抱えやすい方の特徴のひとつに「100か0か」で考えてしまうというものがあります。

 

これはどんなものかというと、全ての事柄に対して極端な2択を迫ってしまうような思考のことです。

 

例えば、

 

「腰の痛みが少しでもあるということは、私の体は全く治っていない」

 

「治療をしているが腰の痛みが100%取れていないから、治療はうまくいっていないはずだ」

 

など、白か黒かにわけようとしてしまうのです。

 

「昨日は80ぐらいの痛みだったけど、今日は70ぐらいだから少しずつ良くなっている」と思っても良いところを「痛みがあるから治っていない」となってしまいます。

 

もしも、このような考え方をしてしまいがちなら「ほどほどでOK」と考えてみると良いでしょう。

 

痛みのあるなしだけで、考えてしまうと腰痛はなかなか治らないものです。

楽しいことをする

ストレスを抱えてしまいすぎてしまうと、体だけでなく心も疲弊してしまいます。

 

そのため、適度な運動や自分が楽しいと思えることを行うのが非常に大切です。

 

楽しいことを行うことによって、脳からはドーパミンと呼ばれる痛みを押さえる物質が放出されます。

 

精神的なストレスが痛みに関係があるのなら、楽しいことは痛みを押さえる可能性があるのです。

 

実際に犬を飼いはじめてから腰の痛みが軽減したというケースもありますね。一緒に散歩をしたり、触れ合っているなかで心が癒やされていったのかもしれません。

腰痛はうつの兆候なの?

腰痛になったからいって、うつになるわけではありません。

 

しかし、うつの兆候である可能性も否定できません。

 

原因不明の腰痛に悩まされたときに、ストレス要因以外に思い当たることがないようならメンタル面の不調を疑ってみても良いかもしれません。

 

「仕事のある日が腰が痛いけど、休みの日は楽」

 

「仕事の前日になると決まって腰が痛くなる」

 

「上司と打ち合わせするときだけ痛い」

 

など、腰痛が出現する特徴もあるかもしれません。

 

自分がどのようなタイミングで痛みを感じるかを一度、チェックしてみましょう。

まとめ

精神的なストレスによって腰痛になる可能性は十分にあります。

 

ストレスを受けることによって、脳の痛みを抑制する脳のシステムがうまく機能しなくなってしまうためです。

 

もしも、「ストレスが原因かな?」思い当たるようなら楽しいことやストレスを発散することを積極的に行ないましょう。

 

心が癒やされたら腰痛の苦しみが和らぐかもしれません。