腰痛かと思ったら実はヘルペス!?腰痛と帯状疱疹(ヘルペス)の見極め方

「腰がなんだかピリピリする…」

 

もしかしたらそれは帯状疱疹かもしれません。帯状疱疹とはヘルペスウイルスによって起こる症状であり、人に感染させてしまうリスクもある厄介な病気です。

 

帯状疱疹は場合によって、腰痛と勘違いしてしまうこともあるため注意が必要です。

 

この記事では、腰痛と帯状疱疹の見極め方だけでなく、原因などについても解説していきます。

 

ぜひ、ご覧ください。

ヘルペス(帯状疱疹)とは?

ヘルペスとは、正式名称をヘルペスウイルスといいます。そのヘルペスウイルスが引き起こす感染症が帯状疱疹です。

 

これは疲れやストレスなどが引き金となって発生するものであり、神経を沿うように帯状に水ぶくれが現れることから「帯状疱疹」という名前がつきました。

 

帯状疱疹は基本的に体の左右どちらかに起こり、体幹に水ぶくれができることもあれば、顔や足にできることもあります。

 

多く2~3週間程度で症状が収まることが多いです。

 

ちなみに帯状疱疹は感染性疾患であるため、人に感染させてしまうリスクがあります。そのため、症状が発生しているときには同じタオルを使わないなどの注意が必要です。

腰痛とヘルペス(帯状疱疹)の見極め方

腰痛と帯状疱疹は時に見分けが難しいことがあります。なぜなら、帯状疱疹は急に水ぶくれが出現するわけではないから。

 

水ぶくれが起こる前は皮膚の違和感やヒリヒリした感じを覚えることが多いです。これが腰で起こると帯状疱疹を経験したことがない方は『腰痛かな?』と勘違いしてしまうのです。

 

神経痛と似たような症状でもあるため、場合によって見極めは困難でしょう。

 

しかし、筋肉などが原因によって起こる腰痛では「体の動作と連動して症状が起こる」ことが多いのに対し、帯状疱疹では「体の動きにあまり関係なく痛みが起こる」ことがほとんどです。

 

そのため、いつもと違う腰痛を覚えたら定期的に皮膚の状態を観察すると良いかもしれません。数日後に水ぶくれが出現してきたら帯状疱疹の可能性があります。

ヘルペス(帯状疱疹)の原因

先述したように帯状疱疹の原因はヘルペスウイルスの一種である帯状疱疹ウイルスです。

 

ほとんどの場合、これは子供頃に感染します。子供の頃に帯状疱疹ウイルスに感染すると水疱瘡と起こします。

 

水疱瘡は治療によって1週間程度で症状が治まるのですが、実はウイルスが消滅することはありません。神経の中で生き続け、増殖できるタイミングを待っているのです。

 

そしてストレスや疲労などにより免疫力が低下すると帯状疱疹ウイルスが一気に増加し、帯状疱疹が現れてしまうという流れです。

 

そのため、子供の頃に水疱瘡をしたことがある方は帯状疱疹ウイルスが体の中で生き続けており、帯状疱疹になってしまう可能性があります。

 

注意することはなかなか難しいですが、疲れていたり、ストレスが過剰にかかっている状態で皮膚の違和感やピリピリ感が数日続くようならもしかしたら帯状疱疹かもしれません。

ヘルペス(帯状疱疹)は完治するの?

帯状疱疹は適切な対処をすれば症状がなくなりますが、残念ながら治癒することはありません。ウイルスは体の中で生き続けてしまうのです。

 

そのため、免疫力低下を防ぎ、ウイルス増殖を抑えるのが最善の予防法です。

 

帯状疱疹で恐いのはその時に起こる症状ではなく「帯状疱疹後神経痛」です。これは水ぶくれや発疹が治った後でも長期間痛みが継続してしまう症状のことを言います。

 

また、首から上にかけて帯状疱疹が発生してしまうと難聴や視力障害、顔面神経麻痺などが起こってしまうことも。

 

そのため、帯状疱疹が出現したら場所に関わらず早期に病院を受診を適切な対処を受けることが必要です。

まとめ

子供の頃にヘルペスウイルスに感染し、水疱瘡を起こしてしまった方なら誰しも帯状疱疹になってしまう可能性があります。

 

一度体の中でウイルスが増殖してしまうと完治することはなく、免疫力が低下したタイミングで帯状疱疹として現れてしまいます。

 

腰に起こった場合には腰痛と勘違いしてしまいやすく、発見が遅れることもあるでしょう。

 

発見が遅れてしまいと家族に感染させてしまう恐れがあるため、「あれ?いつもと違う腰痛だな…皮膚がピリピリする…」ということがあったら定期的に患部を確認してみることをおすすめします。