腰痛に牽引治療は効果ある?それともない?牽引治療の有効性を詳しい解説

腰痛治療の代名詞ともいえる牽引。一昔前は腰の痛みに対する治療の中で最も多く行われていました。

 

しかし、牽引治療を行った人の中には

 

『やってみたけど効果がわかならい…』

 

『楽になった気もするけど、いまいちピンとこない』

 

と、不安に思っている方も非常に多いです。

 

そこでこの記事では腰痛に牽引治療は本当に効果的なのかを詳しく解説していきます。牽引治療に不安を感じている方はぜひご覧ください。

牽引治療とは

牽引治療とは、体をひっぱることにより圧迫や接触を取り除くことを期待された治療法のことを言います。

 

椎間板ヘルニアや腰の骨の変形によって腰痛が起こった場合などでよく適用されます。

 

これらの疾患では、椎間板は神経を圧迫することで痺れがでますし、骨の変形では骨同士があたって痛みが出てしまうのです。

 

つまり物理的な圧迫や接触によって症状がでています。

 

牽引治療はひっぱる力を利用して、体内にスペースを作り圧迫や接触を減らすことで症状を緩和させることが目的。古くから知られている治療法であり、多くの病院で行われています。

腰痛に牽引治療は効果的?

実際に腰痛への効果がどうなのでしょうか。

 

古い情報ですが、2001年時点では神経症状のある腰痛に対して牽引療法が最も多く行われた治療法でした。一昔前なら腰痛を治療するために整形外科に行くと、ほとんどといって良いほど行われていたのですね。

 

時代は流れ2012年。日本腰痛ガイドラインで牽引治療の効果について言及されました。

 

そこでの牽引治療のグレードはかなり低いものです。つまりエビデンスが不足していて、効果をはっきり認められないという判定がなされました。

 

しかし、ある一定の条件なら効果があるという論文も発表されています。

 

『はっきりとした原因のある椎間板ヘルニアで、症状があまりひどくなく、今まで腰痛をそこまで感じたことがない患者さん』に対しては一時的に日常生活の質が改善するようです。

 

この論文から察するに効果はあるけど一時的であり、効果を期待しないほうが良いと言えそうです。

牽引治療をすぐにやめるべき?

現在、整形外科で牽引治療を行っている方はどうすれば良いのでしょうか。

 

もしも牽引治療を長期間行っているにも関わらず症状が全く改善しない場合はいますぐにやめるべきでしょう。

 

先ほど解説したように牽引治療は効果があっても一時的である場合が多く、根本的な解決にならないからです。

 

効果が期待できない無駄な治療をずっと続けるわけにはいきません。他にも様々な治療法がありますよ。

腰痛に効果的な治療法は?

腰痛は多くの場合、筋肉や神経のトラブルによって起こります。そして、腰に痛みがでているとしても腰だけの問題ではなく、体全体の問題であることが多いです。

 

そのため、体全体のバランスを整えてくれる治療法であることが望ましいです。ちなみに当院では、腰の治療に力を入れています。

 

綱島周辺で腰の痛みでお困りの方はぜひご相談ください。

まとめ

多くの研究から牽引治療は一定の効果はあるものの、多くの場合一時的であり腰痛を完治できるものではないという見解が主流です。

 

そのため、現在牽引治療を行っている方はいつまで試してみるかと検討した方が良いでしょう。

 

牽引治療以外にも腰痛に効果的な治療法が多くあります。他の治療法に目を向けてみるのも良いですよ。