内科的な病気で腰痛になる代表的な4+3つのケースとは?危険な腰痛を詳しく解説

腰痛の多くは筋肉や関節が原因で起こります。95%以上の腰痛には危険性がなく、命を脅かすほどのものではありません。

 

しかし、中には筋肉や関節が原因ではなく内臓などの病気によって起こることもあるのです。

 

ここでは内科的疾患と腰痛について解説していきます。

 

ぜひ、ご覧ください。

内科的な病気で腰痛になるケース

内科的な病気で腰痛が起こる可能性があるのは大きくわけて以下の4つです。

  • 消化器系
  • 泌尿器科気系
  • 婦人科系
  • 循環器系

ひとつずつ解説していきます。

消化器系

消化器系は主に胃腸や膵臓、胆のうなどを指します。これらの臓器に異常がでてしまうと腰痛になってしまう可能性があるのです。

 

具体的には、胃・十二指腸潰瘍、胆石、胆のう炎、すい臓炎など。

 

上記のような病気になると腰痛だけでなく、血便や吐き気、嘔吐などを伴うことがありますよ。

泌尿器系

泌尿器系でも腰痛が出現することもあります。泌尿器系とは主に、腎臓や尿道、前立腺などのことです。

 

具体的な疾患名でいうと、尿路結石、腎結石、腎盂腎炎、前立腺がんなどですね。

 

尿に関連する症状がでるので、尿がでづらかったり、残尿感があるなどの症状が伴うことも。また、血尿がでることもあります。

 

腰痛に伴って尿関連の症状がでたら泌尿器系の病気を疑っても良いでしょう。

婦人科系

婦人科系は子宮や卵巣などの臓器を指します。代表的な疾患は子宮内膜症や子宮がん。

 

生理周期が乱れたり、不正出血が出たり、おりものの増加が見られることも。腰の痛みとともにこれらの異常が確認された場合、婦人科の病気の可能性があります。

循環器系

循環器系とは、心臓や血管などのことをいいます。基本的には腰痛単独で起こることは少ないので、異常には気が付きやすいです。

 

心筋梗塞では腰痛が起こることもありますが、胸の締め付けや痛みも発生するため異常な感覚には気が付きやすいです。

 

また、解離性腹部大動脈では激痛が走るのであきらかに普通の腰痛とは異なります。

内科系以外の病気で腰痛になるケース

ここまで内科系の原因によって起こる腰痛を見てきました。実は内科系以外には腰痛が起こる原因があります。

 

代表的なものでいうと、

  • ストレス
  • 脊椎腫瘍
  • 脊髄腫瘍

です。

 

詳しく解説していきましょう。

ストレス

ストレスと腰痛の関係はいたるところで言われていますよね。実際、腰痛の多くはストレスとの関連があるといわれている程です。

 

ストレスを強く受けてしまうと、自律神経が乱れ筋肉が緊張することが知られています。

 

仕事や人間関係などでストレスが多くかかっている方は、できるだけリラックスでできる環境を求めると良いでしょう。

脊椎腫瘍

頻度としてはかなり少ないですが、脊椎に腫瘍ができた際にも腰痛が起こることがあります。

 

多くは前立腺がんや肺がんなどが転移したケースです。脊椎に癌が発生すると時間帯に関係なく痛みを感じるようになってしまいます。

脊髄腫瘍

脊髄とは背骨の中を通っている神経のことです。基本的には脊髄にできる腫瘍は良性であることが多く、命に関わることは少ないです。

 

しかし、腰痛が起こったり、排尿・排便障害を起こすことがあるため生活には大きな支障が出ます。

 

命に影響はないとしても早めの対処が必要です。

まとめ

冒頭で解説したように腰痛は筋肉や関節が原因でおこることがほとんどです。

 

しかし、なかに内科的な原因で発生することもあるため『あれ?いつもの腰痛じゃないな…』と感じたら注意が必要です。

 

いつもの体調と変わりないかとしっかり確認してみましょう。

 

もしも、ないか異常を感じたらできるだけ早期に病院を受診しましょうね。