刺すような腰の痛みの原因は？鋭く痛む腰痛の理由を解説します

ほとんどの日本人が経験したことがある腰痛。ストレスや疲労が蓄積すると重だるい感じを覚え、場合によっては痛みが出てしまいます。

痛みの種類にはいくつかあり、動きに伴って痛みが出てしまう場合もあれば、じっとしていてもズキズキするような症状が出てしまうことも。

どのように痛みを感じるのは原因によって異なり、それぞれの特徴があります。その中でも刺すような痛みを感じる腰痛は特徴的でいくつかの要因が考えられます。

この記事では必要な腰の痛みの原因について詳しく解説していきますよ。是非ご覧ください。

筋肉の緊張が原因の腰痛なら刺すような痛みが起こすことはあまりありません。どのような場合に刺すような腰の痛みが出現しやすいかというと、神経に異常が出ている時です。

神経に異常をきたしやすい疾患は以下の3つ。

ひとつずつ解説していきましょう。

帯状疱疹とは皮膚上に痛みを伴う湿疹が出てしまう病気のことです。ヘルペスウイルスによって引き起こされる帯状疱疹は免疫力の低下によって引き起こされると言われています。

ヘルペスウイルスは子供の頃に水疱瘡になった人に起こります。水疱瘡になってしまうと、症状は治るものの体の中でヘルペスウイルスが生き続けてしまうからです。

正常な免疫力を持っていればヘルペスウイルスは体の中で悪さをしませんが、体調を崩した事をきっかけに免疫力が低下してしまうと体の中で暴走をしてしまいます。

皮膚に湿疹が出来る前から刺すような痛みを感じることもあるため、一般的な腰痛と勘違いしてしまうことが多い。痛みのあとに湿疹が出るようなら帯状疱疹を疑いましょう。

椎間板ヘルニアも神経を障害してしまう疾患のひとつです。背骨と背骨の間にあるクッションの役目を果たしている椎間板が破けてしまい、髄核という組織が飛び出てしまうことが原因。

飛び出してしまった髄核によって神経が圧迫され、痺れや痛みを伴います。椎間板ヘルニアの症状がひどいと刺すような痛みを感じることもあるでしょう。

脊柱管狭窄症とは、背骨の中を通っている脊髄が何らかの原因で圧迫されてしまう疾患です。神経が圧迫されてしまうため痛みやしびれを伴うことがあります。

しかし、脊柱管狭窄症には間欠性跛行と呼ばれる特徴的な疾患があります。これは長距離を歩くとふくらはぎに痛みを感じ、休むとまたすぐに動けるようになるといったものです。

比較的鑑別がしやすいため長距離の方向に伴ってこのような症状が出た場合は脊柱管狭窄症の可能性があるでしょう。

痛みを発している原因によって通うべき診療科が違います。

もしも帯状疱疹であった場合皮膚科を受診するのがベストの選択と言えます。帯状疱疹は一般的な腰痛とは異なり、単なる感染症だからです。

椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症の疑いがある場合は整形外科に行くことをお勧めします。整形外科は関節や筋肉、神経を専門的に見ることができるため正しい診察をしてくれるでしょう。

もしも、刺すような腰痛の原因がいまいちわからない場合は整形外科を受診するとアドバイスをくれるかもしれません。じっくり検討してみましょう。

刺すような腰の痛みは筋肉が原因のものとは異なり、神経が関係している可能性があります。この記事で解説したように代表的なものは帯状疱疹や脊柱管狭窄症、椎間板ヘルニアなどです。

何の疾患においても適切な対処が必要であるため、自己流のケアではなく専門機関への受診が必要です。

この記事を参考にどの原因が自分に当てはまりそうなのかを考えてみることをお勧めします。