腰痛とお腹の張りが起きたら婦人科系の病気?考えられる疾患を解説

腰痛とお腹の張りが同時に起きる現象は特に女性に多いです。同時に症状が起こった場合、いくつかの疾患が考えられるためしっかりと原因を見極める必要があります。

 

この記事ではどのような疾患が考えられるかを解説していきますが、詳細な原因を知りたい場合は専門機関を受診することをお勧めします。

 

症状を放置した結果治るのに非常に時間がかかってしまうと、いうこともありますので是非時間を取って専門家に診てもらいましょう。

 

 

では解説していきます。

腰痛とお腹の張りを引き起こす疾患

腰痛とお腹の張りを引き起こす疾患には以下の四つが代表的です。

  • PMS
  • ガス
  • 大腸がん
  • 卵巣の病気

ひとつずつ解説していきます。

PMS

PMSとは生理前に起こる心や体の不調を指します。日本語だと月経前症候群とも呼ばれているものです。

 

月経前の3~10日の間に起こることが多く、イライラや情緒不安定、胸の張り、お腹の張り、腰痛、体重増加、むくみなどが引き起こされます。

 

ほとんどの場合は生理が始まると同時にPMSで引き起こされる症状は消失します。

 

そのため生理開始とともに腰痛やお腹の張りが治まるようであればPMSの可能性が高いでしょう。

ガス

おなかの中にガスがたまってしまうことによってお腹の張りと腰痛を感じることがあります。

 

特に便秘気味の方はガスがたまってしまう傾向にあり、お腹や腰周辺に不快な感覚を覚えるかもしれません。

 

日常的に便秘気味もしくはガスが溜まりやすい方はこの可能性を疑ってみましょう。

大腸がん

大腸癌になり腫瘍が大きくなると大腸の空間が狭くなってしまうためお腹の張りを感じることがあります。

 

そして、そのまま放置してしまうと大腸の通る隙間がなくなってしまい腸閉塞になったり、他の臓器に転移してしまう可能性も。

 

大腸がんの代表的な症状としては血便、下血、便秘、下痢、腹痛などがあります。

 

これも同時に起こっている場合大腸ガンである可能性がありますので早急に検査が必要です。

卵巣の病気

卵巣の病気によってもお腹の張りと腰痛を感じる可能性があります。

 

卵巣はもともとうずらの卵ほどの大きさですが、腫瘍が拳ほどの大きさになってしまうと周りの臓器や血管を圧迫してしまい不快な症状が起こってしまうのです。

 

代表的な症状は便秘や頻尿、お腹の痛みなど。

 

しかし、急性の卵巣炎などではない限りほとんど自覚症状がないため気がつきにくいのが特徴。そのため病気に気がつきにくい臓器とも言えます。

 

長期間にわたってお腹が張っている、違和感がある、生理周期が一定ではないなどの症状がある場合は卵巣の病気かもしれないので一度検査を受けてみることをお勧めします。

 

ちなみに卵巣の病気でも強い症状が出てしまうケースは急性の卵管炎、卵巣炎などです。

 

 

激しい腹痛や嘔吐、高熱を出す可能性もあるためこれらの症状が出た場合は早急に病院を受診しましょう。

まとめ

腰痛とお腹の張りを同時に感じる疾患はそこまで多くはありません。この記事を参考にどの症状が自分に当てはまるかを確認してみましょう。

 

しかし、冒頭文でも解説したように自分で正確な診断を行うのは不可能に近いため専門医に原因を特定してもらい適切な処置をすることをお勧めします。

 

症状を放置した結果治りが非常に遅くなってしまったり、取り返しのつかない事態になってしまうことも考えられるため、大丈夫だと過信せず病院を受診しましょう。

 

ちなみに骨盤の歪みや筋肉の緊張でもお腹の張りや腰痛が起こることもあります。

 

 

病院を受診した結果何も異常がないけど症状を感じるということはぜひ当院へご相談下さい。