腰痛ってビタミン剤をとると良くなるって本当?ビタミンが体にもたらす

腰痛には骨盤の歪みや日頃からの不良姿勢などが大きく関与していることは多くの方々が周知のことでしょう。

 

また、使い過ぎや老化がきっかけにより腰痛が起こることもあります。

 

そんな腰痛を起こす原因として最近話題になっているのは「栄養素の不足」。特に腰痛とビタミンの関係については関係性を示す論文も次々と出てきています。

 

今回はそんな腰痛とビタミンに関係するお話をしていこうと思います。

 

特に日頃から栄養素が偏りがちな人や一人暮らしの方などで原因不明の腰痛に悩まさている方は必見です!

ビタミンを摂ることで腰痛が改善する可能性がある!?

42~82歳、男女1万3000人を対象とした研究では男女ともにビタミンC摂取量・血中のビタミンC濃度が高い人ほど比例して骨格筋量が多いという報告がされています。

 

これらは腱や皮膚などを合成する場合にビタミンCが必要であることや、骨格筋のカルニチン代謝に関わるとされています。

 

つまりビタミンCを摂取するほど、加齢に伴う筋肉の減少を防ぐことができるということです。

 

腰痛と筋肉には密接な関係があり、筋力が著し低下したり、筋肉が疲労困憊の状態であればあるほど腰痛のリスクは高くなります。

 

しかし、ビタミンCを摂取することでこれらのリスクを一定量低下させることが可能。

 

つまり、腰痛とビタミンとは密接な関係があるということになります。

タンパク質も筋肉の味方!

もちろんタンパク質も筋肉には強い味方です。

 

タンパク質はご存じの方も多いかと思いますが筋肉のもとになる栄養素です。筋肉だけでなく各細胞や髪などもタンパク質が主原料となっています。

 

またタンパク質が分解されたアミノ酸も筋肉の味方です。

 

特にBCAA(バリン・ロイシン・イソロイシン)は疲労物質であるセロトニンの脳への取り込みを防ぐことが報告されており疲労回復の栄養素として注目を浴びています。

 

タンパク質は食事からの摂取・足りない場合はプロテインなどをうまく活用して摂取しましょう。

 

アミノ酸・BCAAは経口ドリンクや、サプリメントなどを上手に活用して摂取するようにしてください。

お菓子やジュースなどは筋肉にも悪影響

逆に筋肉に悪影響を及ぼす栄養素でいえば代表的なもので「糖質」があります。糖質は一定量の摂取であれば身体のエネルギーの源となる大切な栄養素のため糖質自体が悪いわけではありません。

 

問題はお菓子やジュースなどからこれらを大量に摂取してしまうことが問題視されています。

 

糖質を摂取し過ぎることにより体内にあるタンパク質や脂質が糖質と結びついてしまうことにより変性を起こしてしまいます。これを糖化といいます。

 

当然身体を作りあげる、筋肉を元気にするタンパク質が本来の仕事が出来なくなってしまうため老化が進んでいってしまいます。

 

また、糖化は筋肉だけに悪影響を及ぼすわけでなく酷いものでいえば心筋梗塞・糖尿病・認知症などにも関与していると言われている恐ろしいものです。

まとめ

このような話になると行きつく先は「バランスの良い食生活・適度な運動」。

 

しかし、いくらビタミンが筋肉に良いからといってもビタミンばかりを過剰摂取しても身体に良いことはないという認識は皆さんお持ちだと思います。適度な量を摂取するようにしましょう。

 

日頃から正しい生活リズムを刻むようにし、適度な運動を行い、不良姿勢をとらないように気をつけたうえで、ビタミンを含むバランスの良い食生活を送ることで長年辛い思いをしていた腰痛が改善する日がようやく来るかもしれません。