長く続く腰痛はうつ病やストレスのせい?心の負担と腰痛の意外な関係とは?

腰痛は、一生のうちに経験する割合が84%と、ほとんどの人が経験したことがある症状です。

 

しかし、その原因がはっきりするケースは全体の15%程度で、残りの85%の原因ははっきりしません。

 

小学生から高齢者まで、幅広い年代に現れる腰痛ですが、働き盛りの30〜50代に特に多いことが分かっています。

 

その一つの要因として、心理的・社会的ストレスがあげられています。

 

『腰痛なんかで、休むなんて...』

 

そんな会社の雰囲気が、すぐに治るはずの腰痛を、長引かせているのかもしれません。

 

 

今回は、腰痛と心理的ストレスとの関係について、紹介していきます。

腰痛とうつ病の関係は?

心理的ストレスは、腰痛の1つの要因であると考えられています。

 

ストレスによって身体に現れるストレス反応として、睡眠障害や疲労感、胃痛や動悸、めまいなどの症状があります。

 

実はそれらと同様に、腰痛や肩こりが起こることもあるのです。

 

最近の社会では、

 

「理不尽な仕事内容に不満を感じつつも、再就職への不安から転職に踏み出せない。」

 

「無職になってしまう恐怖から、将来への不安を感じながら、うつ病になるまで仕事を続けてしまう」

 

などのケースもあります。

 

ストレスによりうつになり退職してしまう方の中には、仕事をしている時はタスクをこなすことに精一杯で自分の状況にはなかなか気づきません。

 

ですが症状が出始めて、やっと心療内科に受診するころには仕事を続けるのが難しくなっている方も大勢おられるのです。

 

ですので、自分でストレスをあまり感じていないと思っていても、腰痛などの異常がある場合、心理的ストレスやうつ症状の影響を考える必要があります。

 

 

 

この様に心理的ストレスと腰痛が関連しているため、腰痛はうつ病発症のサインという面を持っているといえます。

ストレスを感じると腰痛になるメカニズム

もともと人間の身体には痛みを和らげる仕組みがあります。

 

その仕組みが、心理的ストレスによって、正常に機能しないことで、”慢性腰痛”につながっていることが考えられます。

 

慢性腰痛とは、腰の痛みが3ヶ月以上続く状態のことです。

 

慢性腰痛には、腰に異常がないのに痛みが続くケースと、腰の異常が改善したのに痛みが続くケースの2つのタイプがあります。

 

また、症状が治ったり、悪化したりと繰り返してしまう場合も、慢性腰痛に含みます。

 

 

ストレスを感じると腰痛になるメカニズムは下記のようになります。

 

①長期的なストレス(うつ、不安など)を感じる

②脳からのドーパミンという神経物質の放出が抑制される

③腰からの痛みの信号が脳に伝わる

④脳から放出されるはずのドーパミンが正常に放出されない

④その結果、痛みの信号を遮断するセロトニンやノンアドレナリンが放出されない

⑤腰の痛みの信号を脳に伝わり続ける

 

長期的なストレス状態では、痛みの軽減の号令を出していたドーパミンの放出が抑制されるため、わずかな痛みでも強く感じるような状態になるのです。

 

 

また、ストレスによる腰の筋肉の血行不良も腰痛を起こすメカニズムの1つとして、考えられています。

腰痛とストレスの悪循環にならないために

腰痛は日常生活に支障がない程度でも、ずっと痛みを感じていると、そのことがストレスに感じてしまう方も少なくないでしょう。

 

そして、そのストレスを感じることで、また腰痛を長引かせてしまうという悪循環に。

 

この悪循環を取り除くためには、心身ともに整える必要があります。

 

もし、腰痛で仕事を休むことになった場合は、『腰痛のため、休む』ではなく、

 

 

「心理的ストレスや疲労を回復してもらうために休む」という認識で、リフレッシュを兼ねた十分な休養をとる意識が必要になってくるでしょう。

ストレスで腰痛以外に出やすい症状

ストレスを感じている状態で、出やすい症状は大きく6つあります。

 

1.全身症状:身体の倦怠感、疲れやすい、やる気がでない など

 

2.筋肉系症状:肩のこり、腰痛、手先のだるさ、関節痛、偏頭痛 など

 

3.感覚器症状:目が疲れ、めまい、多汗、音に対して過敏になる など

 

4.睡眠障害:寝つきが悪い、眠りが浅い、夢ばかり見て寝た気がしない など

 

5.消化器系症状:食欲不振、胃がもたれる、吐き気・嘔吐、下痢、便秘 など

 

6.循環器系症状:動悸がする、胸が痛くなる、脈が飛ぶ など

 

 

どれか一つでも当てはまる症状はありませんか。

 

このような症状が、現れ始めたら、要注意です。

 

この様な症状は少しずつ出てくるものなので、なかなか気づきづらいものです。

 

そのため周囲の方が異変に気づき、伝えてあげることが重要になってきます。

 

 

また、そういった周囲への気配りをできる環境にいること、または環境にしておくことが理想的でしょう。

まとめ

今回、腰痛とうつ病、心理的ストレスの関係について、ご紹介しました。

 

腰痛とうつ病の関連性は明確にはされていませんが、心理的ストレスから腰痛が発症しているとしたら、腰痛はうつ病発症のサインという面を持っているといえます。

 

腰痛だけに限らず、うつ病発症のサインは多くあります。

 

それを見逃さないことも重要です。

 

うつ病は発症してしまった場合、完治するまでに時間がかかってしまう病気です。

 

あなたが身体を壊してまで、行う仕事はありませんし、病気になったところで、会社は責任をとってくれません。

 

もし、長期的な腰痛で悩んでいて、ご紹介したような症状が複数ある方は、自身の環境や状況を見直してみてください。

 

 

もしかしたら、あなたも”うつ病の一歩手前”なのかもしれません。