【女性の腰痛】それは卵巣の病気かもしれません

『腰痛と卵巣の病気が関係してるって本当?』

 

『腰痛以外にも気になることがあるんだけど...』

 

腰痛の原因は骨や筋肉、神経など様々ありますが、その中に卵巣の病気を含む、婦人科系の病気もあげれています。

 

腰痛は月経時には下腹部の痛みと共に起こることが多く、女性にとっては「いつものこと」と考えてしまいがちです。

 

そのため、もし卵巣の病気であったとしても気づかずに放置してしまい、発見が遅れることも少なくありません。

 

こういった病気には、腰痛以外にも別の症状が出ていることがほとんどなので、その症状にすぐに気付くことが大切です。

 

今回は腰痛を伴う卵巣の病気について、また腰痛以外の症状について解説していきます。

腰痛が発症する卵巣の病気について

腰痛の原因として骨や筋肉、神経の不具合、ストレスなど、様々なものが挙げられますが、その中のひとつとして卵巣など婦人科系の病気も挙げられます。

 

腰痛が発症する卵巣の病気は下記のようなものがあります。

 

・卵巣のう腫      

 

・卵巣がん

 

・卵巣炎

卵巣のう腫

卵巣は腫瘍が出来やすい器官といわれています。

 

卵巣のう腫は、卵巣内にできる腫瘍の1つで、液体や脂肪などの内容物が入った袋のようなものです。

 

卵巣にできる腫瘍には、卵巣のう腫と充実性腫瘍の2種類があり、卵巣にできる腫瘍の90%が卵巣のう腫であり、良性のものが多いといわれています。

 

 

特徴として腫瘍が小さいときは自覚症状はなく、腫瘍が大きくなってくると、周辺の臓器を圧迫し、腰痛やお腹が張りなどの症状がでてきます。

 

 

さらに進行してくると慢性的な腰痛に加え、便秘や頻尿、腹部のしこり、不正出血、おりものの量の増加などの症状がでてくるので、もし当てはまる場合は注意が必要です。

卵巣がん

卵巣にできる腫瘍で悪性のものを卵巣がんと呼ばれます。

 

発症時に自覚症状はほとんどなく、発見が遅れてしまうケースが多いため死亡率が高いがんのひとつと言われています。

 

特に40〜60代に多い病気ですが、10代でも発症することもあり幅広い年代で起こりうる病気です。

 

 

腰痛、お腹の張りや便秘、頻尿など自覚症状が出てきた時には、すでに進行していることが多く、子宮がんのように細胞検査ができないことも発見が遅れる理由となっています。

卵巣炎

卵巣炎は卵巣に続く卵管が炎症を起こすことで、炎症が卵巣まで広がり発症する病気です。

 

卵管は細菌への抵抗力が弱く炎症が起こりやすく、卵巣まで炎症が広がってしまうことも多いです。

 

症状としては、40度近い高熱や下腹部の痛みがあり、進行していくと吐き気、おりものの増加などの症状がでてきます。

 

また炎症部分が他の臓器にくっつくことで腰痛や腹痛、身体のダルさなどの症状がでてくる場合もあります。

その他の腰痛が起こる婦人科系の病気

○月経困難症

 

月経期間中の腰痛や下腹部痛などの月経痛と呼ばれる症状に加えて、お腹の張りや吐き気、頭痛など、様々な症状がでます。

 

ストレスを感じやすい神経質な方が多いとされ、痛みが強いときは鎮静剤で対処するのが一般的です。

 

 

○子宮内膜症

 

骨盤内、卵巣などの子宮以外の場所で子宮内膜のような組織が増えてしまう病気です。

 

悪化すると周辺の臓器にくっついてしまい、月経時でなくとも腰痛や下腹部の痛みが現れます。

 

 

○子宮筋腫

 

子宮筋腫は子宮内の筋肉(平滑筋)にできる腫瘍で、発症すると腰痛や月経量の増加、不正出血などがおこります。

 

月経が終わると腰痛は改善されますが、筋腫が大きくなると月経に関係なく下腹部の痛みが起こります。

腰痛以外に症状はないかチェックしよう

腰痛が発生する卵巣の病気、婦人科系の病気をみてきましたが、腰痛以外にも様々な症状が起こっていることがほとんどです。

 

腰痛以外で下記の症状がないか自分の状況を確認するようにしましょう。

 

 

・月経期間に関係なく下腹部に痛みがある

 

・お腹の張りが気になる

 

・腹部のしこりがある

 

・便秘が続いている

 

・最近、頻尿ぎみである

 

・不正出血することが増えた

 

・おりものの量が増えた

 

 

このような症状が複数あったり、症状が強くある場合は一度産婦人科への受診をおすすめします。

 

受診することは、少し勇気がいることかもしれませんが、婦人科系の病気でなくとも、不安やストレスを抱え込むことで、腰痛の発生などにつながります。

 

 

不安があれば、一度受診することを検討してみましょう。

まとめ

今回は腰痛が発生する卵巣の病気について、ご紹介しました。

 

腰痛が発生する卵巣の病気は下記のとおりです。

 

・卵巣のう腫      ・卵巣がん     ・卵巣炎

 

 

卵巣炎は発症時に高熱や吐き気などの症状が現れることがありますが、卵巣のう腫や卵巣がんは、腫瘍が小さい時期は自覚症状がほとんどないことが特徴です。

 

また卵巣がんは子宮がんのように細胞検査が行えないこともあり、発見が遅れてしまうケースも少なくありません。

 

そのため腰痛に加え、下記の症状が複数ある、または強くある場合は産婦人科への受診を検討しましょう。

 

・月経期間外の下腹部の痛み   ・お腹の張り

 

・腹部のしこり         ・便秘

 

・頻尿             ・不正出血

 

・おりものの量の増加

 

 

「腰痛は身体からの不調のサイン」ということも考え、他に不調のサインがないか自身の体調を見直すようにしましょう。