肩こりと血圧の関係性を知りたい!共通した改善すべき生活習慣とは

『肩こりと血圧は関係があるの?』

 

肩こりは日本人の国民病と言われるほど、日常生活で自覚している症状の中で、ほとんどの方が経験したことがある症状です。

 

その肩こりの4大原因として、姿勢の乱れ、運動不足、ストレス、眼精疲労が挙げられますが、最近では肩こりと血圧の関連性も注目されています。

 

 

 

今回は肩こりと血圧の関連性と、改善すべき生活習慣について紹介していきたいと思います。

肩こりと血圧の関係

肩こりと血圧の関係の1つとして、肩こりから自律神経が乱れ、高血圧になってしまうと言われています。

 

肩こりは、姿勢の乱れなど様々な要因により、肩〜首の筋肉に過度な負荷がかかり、筋肉が緊張した状態を指します。

 

 

筋肉が緊張した状態が続くと、身体の内部を調節する自律神経の交感神経が、過度に働いてしまい、その結果血管が収縮し高血圧になってしまうのです。

こりを解消で高血圧が改善した事例

実際に身体のこりを解消したことで、血圧が改善したクリニックでの事例を紹介します。

 

・65歳の男性

・高血圧のために病院から降圧剤を勧められる

・最高血圧170/最低血圧110(mmhg)

・身体全体の冷えあり

 

この方は血圧が高く、体に冷えがあるため、血管を収縮させる交感神経が過度に活動していることを表しています。

 

交感神経が過度に活動していると、血管は収縮し高血圧となり、末端まで血流が行き届かないため、身体に冷えが現れるのです。

 

 

○こりを解消し、自律神経を整える

 

このような状態を改善させるためには、筋肉を緊張させている交感神経の活動を抑え、体にリラックスを促す副交感神経を優位させる必要があります。

 

その対処として、首のスジを中心にほぐし、普段の生活から湯たんぽなどで身体を温めることを指導、身体の冷えを解消する漢方薬を処方したそうです。

 

その結果、2週間後には最高血圧110〜120/最低血圧70〜80(mmhg)と基準値内まで下がり、身体の冷えも解消されました。

 

 

この事例から、身体のコリや自律神経の乱れが血圧に大きく影響していることが分かります。

血圧が原因で肩こりになることもある

逆に肩こりの原因として、高血圧や低血圧が挙げられることもあります。

 

高血圧の状態が長く続くと、本来弾力性をもっている血管が張り詰めた状態となるため、徐々に血管が固くなることが分かっています。

 

その結果、血行不良をおこし、肩の筋肉に疲労物質が蓄積することで肩こりを引き起こしてしまうのです。

 

また低血圧の方は、血液を循環させる力が弱いため、筋肉に必要な酸素や栄養素が不足しやすく、肩こりになりやすい傾向があります。

肩こり、高血圧に共通する改善すべき生活習慣

ここまで、肩こりと高血圧の関連性について解説していきました。

 

これらの症状を治すためには生活習慣を改善することが必要不可欠です。

 

 

肩こりと高血圧の共通して改善すべき生活習慣として、運動、食生活、睡眠が挙げられます。

適度な運動を取り入れる

生活の中で適度な運動を継続的に取り入れることで、身体の血行が良くなり肩こりの解消、血圧の低下につながります。

 

まずは10分〜15分程度の散歩など軽い有酸素運動から始め、徐々に運動時間を増やしていき、1日の運動時間が合計30分以上を目指しましょう。

 

 

運動する時間がないという方は、歩く時はやや早歩きにする、階段を利用するなど、生活の中で身体を動かすことを意識してみてください。

食生活を整える

現代社会では、仕事に追われて、食事のバランスまで考える余裕がなく、朝食は抜いたり、昼食も手軽に食べられるパンやおにぎりで済ませるような方も少なくありません。

 

しかし、そのような食生活は、ビタミンやミネラルが不足してしまい、肩こりだけでなく様々な不調を引き起こしてしまいます。

 

 

必要な栄養素をバランス良く摂取するために「まず朝ご飯を食べる」など小さな目標を立てて、すこしずつ改善していくことが大切です。

 

 

また高血圧は、減塩することが基本であり、一日の食塩摂取量は6g未満が目安とされています。

十分な睡眠と休息をとる

夜遅くまで起きていたり、昼間まで寝ているような生活を送っていると、自律神経が乱れ、血圧の調節がうまく行かず、肩こりや高血圧を引き起こしてしまいます。

 

人間の体は朝日を浴びることで、身体を活動的にする交感神経が優位になるなど、日中に動けるように作られています。

 

 

生活リズムを整えて、十分な睡眠をとることで、自律神経の切り替えがスムーズとなり、血圧も安定し、肩こりも解消してくるでしょう。

まとめ

今回は肩こりと血圧の関連性と、改善すべき生活習慣について紹介してきました。

 

肩こりや自律神経の乱れは血圧に大きく影響をあたえます。

 

もし高血圧で、降圧剤を処方されている方は、一度肩こりの治療を行ってみてはいかがでしょうか?

 

 

もしかしたら、それは肩こりが原因の高血圧かもしれません。