【緊張型頭痛】なぜ肩こりが悪化すると頭痛がするの?

『肩こりと別に頭痛まで...』

 

肩こりは日本人の国民病とも言われる症状ですが、肩こりのほかに頭が痛くなった経験がある方も少なくありません。

 

なぜ肩こりと同時に頭痛までおこるのでしょうか?

 

今回は肩こりと頭痛が起きる原因、対応策について紹介していこうと思います。

なぜ肩こりから頭痛が起きるのか?

肩こりがひどくなると、肩の筋肉だけでなく周辺の筋肉も緊張してしまい、血行が悪くなってしまいます。

 

その結果、頭部への血流が悪くなることで、頭蓋骨を覆っている筋膜が敏感になり、普段では問題のない刺激でも痛みを感じるようになるのです。

 

 

また慢性的な肩こりに対しストレスがたまることも頭痛の原因の一つです。

 

ストレスがたまることで、自律神経を乱してしまい、痛みをブロックしてくれる脳の仕組みが作動せず、ちょっとした刺激でも頭痛を感じるようになります。

 

 

このように、頭部ヘの血流不足やストレスが原因となる頭痛を緊張型頭痛といいます。

緊張型頭痛の症状とは?

緊張型頭痛は「小さなヘルメットを被ったような圧迫感」と表現される痛みが特徴です。

 

動けなくなるような痛みではないですが、ダラダラと症状が続くことが多く、数時間で治ることもあれば数週間かかることもあります。

 

 

頭痛以外の症状では

 

・頭〜背中にかけて筋肉のこり

 

・目の奥が痛む

 

 

・吐き気や嘔吐 などがあげられます。

普段の生活を見直し、頭痛を起こさない

緊張型頭痛は頭部への血流不足が原因であるため、慢性的な肩こりを持っている方は発症しやすくなります。

 

 

緊張型頭痛の発生を防ぐためには、普段から肩こりしない生活習慣を整えることが大切です。

長時間の同じ姿勢での作業をしない

長時間のパソコン業務や車の運転など、同じ姿勢で作業を行っていると同じ筋肉だけに負担がかかり、肩こりになってしまいます。

 

また画面をのぞきこむ姿勢をとることで姿勢が乱れ、常に肩の筋肉が引っ張られるような状態となり、肩周辺の筋肉に負担がかかります。

 

できるだけ仕事の途中で少し休憩をとり、ストレッチをしたり、自身の姿勢を見直していき肩への負担は減らしていきましょう。

 

 

またパソコンのモニターが目線より下になっていると、姿勢の乱れにつながるため、モニターの位置を目線の位置に配置するなど、環境を見直すことも必要です。

運動不足を解消する

肩こりになりやすい方は、普段から運動が不足している方が多いです。

 

運動が不足していると筋力が低下してくるため、弱った筋力で身体を支えることになり、常に筋肉が緊張した状態が続いてしまいます。

 

その結果、身体の血行が悪くなり、肩こりになってしまいます。

 

激しい運動はハードルが高く、継続することが難しいので、まずは10〜15分程度の軽い散歩から初めてみることをおすすめします。

 

 

1日の中に運動をとりいれる時間がないという方も、

 

・エスカレーターではなく階段を使う

 

・歩く時は姿勢を正して、すこし早めに歩く など

 

 

生活の中で身体を動かすことを意識するだけでも、肩こりになりにくい身体に近づきます。

身体を温めて血行をよくする

緊張性頭痛や肩こりには、身体をあたため、血流をよくすることが効果的です。

 

入浴時、シャワーで済ませる方もいると思いますが、しっかり湯船に入る習慣をつくることをオススメします。

 

疲れの原因となる老廃物質の排出がスムーズとなり、リラックスする時間がとれることで、ストレスの解消にもつながります。

 

 

◯緊張型頭痛は冷やすのは逆効果

 

緊張型頭痛は、頭蓋骨への血流の不足が原因で痛みが出るので、患部や身体を冷やしてしまうと血管が収縮し、余計に血流が回らなくなってしまうので逆効果です。

 

 

急な頭痛など症状が出た場合は、ホットタオルなどで温めて様子をみるようにしましょう。

症状が強い場合は我慢せずに病院へ

肩こり、頭痛のほかにも、めまいなど複数の症状が重なった場合は、我慢をせずに病院に受診をしてください。

 

緊張型頭痛の場合は「内科」または「脳神経内科」「脳神経外科」を受診しましょう。

 

 

受診をせずにいると、症状が慢性化してしまう可能性があります。

まとめ

今回は肩こりと頭痛が起きる原因と、予防策について紹介しました。

 

肩こりが要因となる頭痛は、緊張型頭痛といい、頭部への血流不足やストレスが原因で発症します。

 

 

頭部への血行が悪くなることで、頭蓋骨を覆う筋膜が刺激に敏感になり頭痛がおこります。

 

緊張型頭痛や肩こりを解消するためには普段の生活習慣の見直しが必要です。

 

 

まずはできることから、ハードルを下げて取り組んでみてください。