二日酔いで起こる頭痛の原因と対策は？自宅でできるアルコールを体から抜く方法

二日酔いになる原因はアルコールが分解される過程でできるアセトアルデヒドです。

 

アルコールは胃と小腸上部で吸収され、肝臓と筋肉で分解されます。アルコールは食品とは異なり、直接臓器に吸収されるという特徴があります。そのため、体に取り込まれる速度はとても早く飲酒後1～2時間でアルコールの大部分の吸収が完了してしまいます。

 

人体に有害なアセトアルデヒドを無毒化する力は遺伝で決まっているため個人差が大きいです。人によって、アルコールによって発生するアセトアルデヒドの分解が非常に遅い「低活性タイプ」と分解ができない「非活性型タイプ」に分類することができます。

 

この2つのタイプの方は飲酒した翌日までアルコールが体内に残ってしまう可能性が高く、頭痛や吐き気、胃痛などの症状が見られることも。

 

さらにアルコールには利尿作用があり飲酒中は脱水症状になりやすいです。脱水症状になると肝臓はアセトアルデヒドを分解する能力が低下してしまうためより二日酔いの症状が出現しやすくなってしまうでしょう。

二日酔いで頭痛になってしまったらまずは水分補給を行なうことが大切です。先述したように、飲酒によって脱水状態になってしまうこともあり、脱水によってアセトアルデヒドの分解機能が低下してしまうからです。

 

またそもそもアルコール分解には体内で多くの水分が利用されるため、水分摂取は非常に大切なのです。

 

ちなみに水分摂取は、単純に水を飲むだけでなくドラッグストアなどで販売されているOS-1などの経口補水液をうまく活用するのがおすすめです。普通の水と違い、体の組織に近い成分が配合されているため、体を回復させるのに効果的です。

 

万が一、水分摂取でも頭痛の改善が見られない場合、薬剤師に相談し鎮痛剤を使用することも視野に入れましょう。

 

あまりにも二日酔いが酷くて水分を摂れないときは、重篤な症状になってしまうことも考えられるため病院を受診し点滴にて水分補給をすることを検討しても良いかもしれません。

アルコールが体から抜けるまでの時間は約1日程度。

 

飲酒料や個人のアルコール分解能力にも差があるので一概には言えませんが、1〜2時間程度ですぐに抜けるというものではありません。

 

そのため感覚的に残っていなくても、飲酒して数時間経過しているからといって車の運転を行なうのは絶対にNGです。

 

ちなみに、アルコールを体から抜こうしサウナや長風呂に入る方がたまにいますよね。しかし、このような行為が二日酔いの症状を悪化させる可能性もあります。

 

二日酔いの最中にサウナや長風呂を行なうと脱水が進行てしまい、最悪の場合意識障害にまで発展してしまうこともあるです。また「迎え酒」という”二日酔いの時はさらにアルコールを飲むことで治る”といった風習も聞きますが、医学的根拠は全くありません。

 

アルコールを飲んだときは水分摂取を行ないましょう。

二日酔いで起こる頭痛の原因は体内に発生した有害なアセトアルデヒドです。

 

アセトアルデヒドを分解するためには水分補給が大切。頭痛が起きてしまったら少しずつ水分を摂り、アセトアルデヒドやアルコールの分解能力を回復させていきましょう。