腰痛は太り過ぎのせい?肥満と腰の痛みの関係

「腰が痛いのはもしかして太っているせいかな…」

 

「体重が増えてから腰が痛くなった気がする…」

 

このように悩みを持っている方ってとても多いですよね。結論からいってしまうと肥満になったからと言って、腰が必ず痛くなるわけではありません。

 

しかし、腰への負担が増えることは確実でその証拠も少しずつそろってきています。

 

この記事では肥満と腰痛の関係性について解説していきます。

腰痛と肥満の関係

腰痛と肥満は科学的な繋がりが証明されておらず、「体重が増えたからといって腰が痛くなるわけではない」というのが通説です。

 

しかし、経験上でいうならば肥満の方は腰の痛みを感じやすい傾向にあります。

 

体重が増えることで腰に負担がかかってしまうため、適正体重の人よりも疲労が溜まりやすいからです。

 

また、最近になり「肥満の人は椎間板が潰れやすい」という研究結果も出てきました。

 

椎間板は腰の骨と骨の間にあるクッションのようなもの。椎間板に異常が出ると「椎間板ヘルニア」になってしまい、痛みやしびれがでることも。

 

今までは肥満と腰痛が関係あるという証拠はありませんでしたが、これから研究が進むにつれて因果関係が解明されていくかもしれませんね。

肥満に悩む方は炭水化物を多く食べている

肥満傾向にある人は炭水化物を多めにとっている傾向にあります。

 

炭水化物とは、白米やパン、麺類などの主食になるようなもののこと。これらの食べ物は脂肪に変わりやすいことが知られています。

 

実際に最近では「炭水化物ダイエット」という言葉が浸透してきており「主食を抜いたら体重が減った」という人が多くなってきていますよね。

 

以前なら、白米はエネルギーになるからできるだけたくさん食べた方が良いと言われていました。しかし、最近で全く逆のことが言われ始めてきています。

 

炭水化物(糖質)を多量に摂取してしまうと、肥満になってしまうばかりか生活習慣病をはじめとする様々な疾患になってしまう可能性が高くなってしまうのです。

 

また、筋肉や骨はたんぱく質を中心に構成させており、普段の食事からたんぱく質をしっかり食べていないと組織が弱くなってしまうのです。

 

肥満傾向にある人はたんぱく質よりも、炭水化物を多めにとっている傾向にあるので、筋肉や骨が弱くなっている可能性もあるんです。

肥満によって腰の痛みに悩んでいる方へのアドバンス

肥満があり、腰痛に悩んでいる方はまず体重を落とすことからはじめることをおすすめします。

 

なぜなら、先述したように体重過多によって腰にかかる負担が増えてしまい、椎間板などの組織に悪影響を及ぼしてしまうからです。

 

そのため少しずつでも良いので、体重を落としていきましょう。

 

また、食事を整えていくのも良いですよ。

 

炭水化物中心の食事から、たんぱく質中心に切り替えることで体重が落ちるだけでなく、筋肉や骨も強くなり腰痛が軽減されることも多いです。

 

ちなみにたんぱく質が多く含まれる食べ物は肉・魚・卵など。特に卵は価格安く、良質なたんぱく質が含まれています。

 

一昔前は卵=コレステロールが上がると言われていましたが、それは迷信です。

 

科学的にしっかりと否定され、新聞でも大きく取り上げられたので安心して食べましょう。

まとめ

今までは肥満と腰痛には明確な関係があるとの証拠はありませんでした。しかし、近年になり徐々にその関係が解明されつつあるのです。

 

肥満になると腰に負担がかかり、痛みやしびれがでやすくなってしまいます。また、腰痛だけでなく生活習慣病のリスクも上げてしまうんですよ。

 

肥満気味の方は本来の健康を取り戻す意味でも、しっかりと適正体重に戻すよう心がけましょう。