腰の痛みと鼠径部が痛い…これってなに?実は仙腸関節障害かもしれません

腰や足の付け根(鼠径部)が痛い…

 

病院で診察を受けたけれど、異常は見つからない…

 

そんな痛みに悩んでいるなら、仙腸関節障害かもしれません。

 

仙腸関節障害は、骨盤部分で「上半身と脚のつなぎ目」の役割を果たしている「仙腸関節」のズレ、歪み、緩みや固まり。

 

足の付け根、腰、骨盤の出っ張り部分、お尻などが痛み、レントゲンやMRIなどの検査では、明らかな異常が見つからないことが多いのが特徴です。

 

仙腸関節障害の特徴や原因についてご紹介します。

仙腸関節障害とは?

仙腸関節(せんちょうかんせつ)は、骨盤の中心にある仙骨と、仙骨の左右にある腸骨の間をつなぐ関節。

 

硬い靭帯によってガッチリと覆われているので、腕や脚の関節のような大きな動きはできず、数ミリ程度しか動きません。

 

そして、上半身と脚をつなぎ、常に上半身の重さや地面からの衝撃を受け止めている、とても重要な関節でもあります。

 

この仙腸関節が何らかの原因で緩んでズレたり、固まったりして痛むのが、仙腸関節障害です。

 

仙腸関節障害の痛みの特徴は、腰の上部ではなく「骨盤近くのお尻が痛い」「鼠径部(足の付け根)が痛い」「脚が痛い」「体の左右どちらかが痛い」などがあります。

 

「痛みを感じて一旦休んでも、動き始めるとまた痛くなる」「痛い場所を、はっきり指で示せる」「仙腸関節付近を押すと痛みが増す」のも特徴です。

仙腸関節障害の原因

仙腸関節障害の原因として考えられているのは、「中腰の動作」「腰を大きくひねる」「体の片側だけに負担をかける」など。

 

体の片側に負担をかける動作の具体例は、スポーツではサッカー、バスケットボール、野球など、日常生活では「カバンを左右どちらかだけにかける」「脚を組む」などの癖があります。

 

また女性の場合、出産時には仙腸関節周りの靭帯が緩むため、仙腸関節障害になりやすいと考えられています。

 

そのため「女性が仙腸関節障害になりやすい」「仙腸関節障害は、経産婦の腰痛に多い」と言われますが、実は、男女問わず発症します。

仙腸関節障害になったら整骨院や整骨院もおすすめ

仙腸関節障害による痛みが強いなら、病院(整形外科)で診察を受け、薬や注射などで痛みをとめてもらいましょう。

 

場合によっては、骨盤ベルトやコルセット、ストレッチや筋力トレーニングなどのリハビリを行うこともあります。

 

「病院に行くほどではないが、体の歪みは正したい」とか「「病院では様子見と言われたけど、やっぱり痛い」という人なら、仙腸関節障害に強い整骨院も整体院を試してみるのも手です。

 

整骨院や整体院では、手技や特殊なベッド、テーピングなどを使って体の歪みや緩みを調整し、痛みの軽減を目指します。

 

整骨院や整体院だと「緊張せずに相談できる」「夜遅くまで空いているから、通いやすい」というメリットもありますよ。

まとめ

レントゲンがMRIで異常が見つからない腰痛は、骨盤にある仙腸関節が不具合を起こしている「仙腸関節障害」かもしれません。

 

仙腸関節障害の特徴は「体の片側だけが痛い」とか、腰の上のほうではなくて「お尻や足の付け根(鼠径部)が痛い」など。

 

体の片側だけに負担がかかるスポーツや日常生活の癖、中腰での作業の繰り返しなどが原因で起こります。

 

治療法としては、安静、痛み止めの処方、骨盤ベルトやコルセットでの固定などがあります。

 

「病院では異常なしと言われたけど、仙腸関節障害かもしれない」と思ったら、整体院や整骨院で相談して、手技をうけてみるのもオススメです。