【火傷しない】お灸の腰痛改善に期待できるポイント5つ

『そもそもお灸とは？』　

『お灸は腰痛に効果があるの？』

慢性的な腰痛の多くは、腰の筋肉が固まっており、血流が滞っているため、患部を温め血流をよくする『お灸』はとても有効です。

『灸を据える』ということを言葉から、悪いことをしたときの罰＝熱いというイメージをしてしまいますが、現在のお灸は火傷も残らず、ここちの良いものが主流です。

今回はお灸とはなにか、お灸の腰痛改善に期待できるポイントについて紹介していきます。

一般的にヨモギの葉で精製したもぐさに火を点け、患部や関連したツボをゆっくりと温め、体調を整えていく施術法のことをいいます。

歴史は古く、2000年以上前に書かれた中国の医学書にもお灸の記載があり、日本には奈良時代につたえられました。

お灸は漢方とともに、長く日本の医療を支えてきた治療法のひとつです。

お灸の始まりは、痛みのある患部に手を当てる『手当て』から始まったといわれています。

患者を診察する上で、患部に手を当て温めると痛みが和らぐことが分かりました。

その後、患部から離れたところを温めた場合でも痛みが和らぐことから、皮膚と内臓のつながりがあることが判明します。

その試行錯誤を繰り返し、導き出されたのがツボであり、手の代わりに灸でツボを温めるようになったのが、お灸の原点となります。

お灸には、火傷の痕が残る有痕灸（ゆうこんきゅう）と、火傷の痕が残らない無痕灸（むこんきゅう）の２種類があります。

昔は有痕灸が主流であり、強い熱刺激でわざと火傷をつくり、化膿した膿をだす駄膿灸（だのうきゅう）などの手法が行われていました。

現在では無痕灸が主流であり、じんわりとした心地のいい温かさで、リラックスしながら治療を受けることができます。

無痕灸のなかには火をつかわないお灸もあり、火が怖いという方も安心です。

では、お灸は慢性的な腰痛に対して、どのような効果があるのでしょうか。

お灸で腰痛改善が期待できるポイントとして5つあげられます。

○血液の促進

○ヒートショックプロテインの分泌

○自然治癒力の増強

○経血刺激作用

○リラクゼーション効果

慢性的な腰痛の場合、腰の筋肉は固くなっており血流も悪く、老廃物質も溜まっている状態です。

お灸で患部を温めることで血流が促進され、老廃物質は排除され必要な栄養や酸素が身体全体に運ばれることによって、腰痛の緩和につながります。

お灸は温感刺激によってヒートショックプロテイン（HSP）が分泌されます。

HSPは、様々なストレスによって傷んだ細胞を修復してくれるタンパク質であり、免疫細胞の動きを良くするなど、身体の不調を改善してくれます。

自然治癒力とは人間がもともと持っている「自分の力で傷や病気を治す能力」のことです。

お灸で血のめぐりが良くなることで、新陳代謝を促し自然治癒力を増強させる働きがあると考えられています。

ツボを刺激することで、ツボに備わった場所の不具合解消に期待ができます。

腰痛、肩こり、月経不順などの明確な原因が分からない症状にも働きかけることができます。

お灸をおこなうと、爽やかでスッキリとした香りがします。

もぐさの中に「シネオール」という、ローズマリーやローリエにも含まれる成分が含まれており、その香りにはリラックス効果が期待できます。

心身ともにリラックスすることで、自律神経のバランスが整い、腰痛の解消に効果的です。

鍼灸院でのお灸治療を行うと、国家資格をもった専門家に治療してもらうことができます。

なかなか腰痛が治らないような方は、一度治療をうけてみることをおすすめします。

また治療費に関しては自費での治療であるか、保険適用の治療であるかで治療費は異なります。

全額自費の場合の相場・・・約4,500円〜10,000円

保険適用をさせた場合の料金・・・治療費の1〜3割負担

保険適用になる条件は、治療を受ける理由がリウマチ、神経痛、五十肩、腰痛症、頚腕症候群、頚椎捻挫後遺症の6つの症状に該当し、かつ医師からの同意書がある場合となります。

治療院によって、自費のみの治療を行っているところもあるので、ホームページ等を確認の上、予約を取りましょう。

今回はお灸とはなにか、お灸の腰痛改善に期待できるポイントについて紹介していきました。

お灸は古臭い、火傷をするなどの悪いイメージを持たれがちですが、確かな治療効果があるからこそ、今でも治療法として続いています。

初めは少し怖いかもしれませんが、慢性的な腰痛で悩まれている方は、1度治療を受けてみてはいかがでしょうか。