【基礎知識】肩こり関連する栄養素をまとめました

肩こりは、姿勢の乱れなど様々な要因により、肩や首に過度な負担がかかり、筋肉が強張ることで、血行不良を起こしている状態です。

 

肩こりの解消方法として「適度な運動」や「入浴は湯船に入る」などが挙げられますが、摂取する栄養素もとても大切です。

 

 

そこで今回は肩こりに関与する栄養素について解説していきたいと思います。

肩こりに関与する栄養素とは?

肩こりに関与する栄養素には、それぞれ様々な役割があります。

 

どの栄養素が欠けても、身体は不具合を起こしてしまうため、バランス良く摂ることを意識することが大切です。

 

 

それでは1つずつ必要な栄養素を確認していきましょう。

タンパク質

タンパク質は筋肉のもととなる栄養素です。

 

タンパク質を積極的にとることで、身体全体の筋肉量が増加・維持され、身体の重さをしっかり支えることができるようになり、肩こりの改善、予防に繋がります。

 

【多く含む食材】肉類、魚介類、卵類、大豆製品、乳製品

 

 

【食べ方のコツ】日本人は米やパンなど炭水化物を主食としているため、不足しがちな栄養素です。簡単に食べれる納豆や豆腐などは意識的に食べていくようにしましょう。

ビタミンB群

○ビタミンB1

 

食事で摂取した糖質を燃やしてエネルギーに変換するために必要なビタミンです。

 

疲労回復にも大きな役割があるため「疲労回復ビタミン」とも呼ばれます。

 

ビタミンB1を十分に摂取することで、糖質からのエネルギー変換が活発となり、疲労物質である乳酸が発生することが抑えられます。

 

 

【多く含む食材】 玄米、豚肉、赤身肉、鮭、大豆、ごま、ほうれん草 など

 

【食べる時のコツ】1回あたりの摂取量は多くありませんが、白米から玄米に変えるだけでも、無理なく摂取量を増やすことができます。

 

 

○ビタミンB6

 

細胞がタンパク質を分解しエネルギーに変換するために必要なビタミンになります。

 

肩こりの改善のため、意識的にタンパク質を摂取しても、ビタミンB6が不足していると分解がされないため注意が必要です。

 

 

【多く含む食材】カツオ、マグロ、バナナ、にんにく、納豆 など

 

【食べる時のコツ】ビタミンB6は、水に溶けやすい特徴があり、加熱にも弱いため、食材によっては焼くよりも、生のまま食べるのがおすすめです。

 

 

 

○ビタミンB12

 

正常な血液を作るために必要なビタミンです。

 

葉酸と連携し、必要な栄養素や酸素を全身に行き渡らせる手助けをしてくれます。

 

また傷ついた抹消神経を修復し、神経の働きを保つ役割も持っています。

 

 

【多く含む食材】豚肉、牛レバー、鮭、貝類、海藻類 

 

【食べる時のコツ】魚や肉を食べない人は不足しがちなので、特に意識して摂取していきましょう。

ビタミンE

ビタミンEは、末梢血管を柔らかくして血流を改善するビタミンです。

 

血流が改善されることで、筋肉に必要な酸素や栄養がスムーズに届けられるため、肩こりの解消に繋がります。

 

またビタミンEは抗酸化作用といって、体の不調の原因となる活性酸素を除去してくれる優秀なビタミンです。

 

 

【多く含む食材】卵、カボチャ、アーモンド、ドライトマト、うなぎ など

 

 

【食べる時のコツ】ビタミンEは脂溶性なので炒め物や揚げ物にすることで吸収率が高めることができます。

マグネシウム

マグネシウムは筋肉の収縮に関与する栄養素です。

 

筋肉は筋肉細胞の中にカルシウムが入ることで収縮します。

 

マグネシウムは、細胞内に余分なカルシウムを入らないようにしたり、細胞外に放出したりと、カルシウムの出入りを調節をする役割があります。

 

マグネシウムが不足すると、細胞内のカルシウムが増えすぎてしまい、筋肉が収縮し続けてしまうため、肩こりの原因になってしまうのです。

 

 

【多く含む食材】海藻類(あおさ、青のり、わかめ)など

 

 

【食べる時のコツ】加工食品などに含まれるリンは、マグネシウムの吸収が妨げられるため食べ合わせには注意しましょう。

クエン酸

クエン酸は疲労の原因となる乳酸を抑える働きや、マグネシウムの吸収を良くする効果があります。

 

クエン酸が不足すると、筋肉が疲労している状態が続くため、肩こりが改善しにくくなってしまいます。

 

 

【多く含む食材】梅干し、柑橘類の果物 など

 

 

【食べ方のコツ】手軽な方法として、りんご酢などを水で薄めて飲む方法がおすすめです。

肩こりのときは糖質の取りすぎ注意!

糖質を取り過ぎてしまうと、筋肉の緊張につながり肩こりの原因になることがあります。

 

身体の中に糖質が余分にあることで、タンパク質や脂質などに結びつき老廃物質を作りだしてしまいます。

 

 

老廃物質は、体内や血管に蓄積され血流が悪化することで、疲労物質は流れず、必要な栄養や酸素が届かないため、肩こりの原因になってしまうのです。

まとめ

今回は肩こりに関与する栄養素について解説しました。

 

肩こりを解消するためには、様々な栄養素をバランス良く摂取し、食生活を整える必要があります。

 

 

いきなり、全ての栄養素を網羅することは難しいかもしれませんが、『〇〇が足りてないかも』といった意識をまず持つことが大切です。